車いすクッションの選び方
~車いすで快適に過ごすために~
車いすに快適に「座る」ためには ① 圧分散
② 姿勢保持
「移動する」ためには ③ 動きを助けるという要素を考慮することが必要です。
使用目的すべてを満たすような万能なクッションはありません。
何を優先すべきか考えて選びましょう!!
<目的から選ぶ>
★ 除圧タイプ
座り直しができ、特に姿勢が崩れず座ることが出来る方に最適です。
★ 姿勢保持と圧分散タイプ
自力での体幹保持が困難で安定した着座と体圧分散効果必要な方に最適です。
・ 骨盤安定タイプ
座骨前方支えのあるクッション
・ 骨盤安定タイプと背もたれ保持タイプ
坐骨の前方支えと背もたれクッションの併用
・ 骨盤、背もたれ調整タイプ
坐骨の前方支えと背もたれクッションの併用し、セルやエアによる調整があるクッション
車いす上で座位姿勢を自力で保てるかどうかで、サポートの必要な部位とクッションの種類が異なります。まず、座位姿勢をとり姿勢が崩れたり不安定にならないか判断し、状態にあったクッションを選びましょう。
<素材から選ぶ>
★ クッションの素材
① ウレタンフォーム
② ジェル
③ エアー
④ ジェル&ウレタンフォーム
メリット と デメリット
素材 | メリット | デメリット |
ウレタンフォーム | ・安価・軽量 ・低反発、高反発等種類が豊富 ・圧力分散性が良い | ・へたりが大きい ・薄いと底づきしやすい |
ジェル | ・体圧分散性が良い ・薄くても底づきしにくい ・へたりが少ない | ・重い・材質によって漏れる場合がある ・夏は熱く冬は冷たくなりやすい |
エアー | ・軽量・体圧分散性が良い ・適切な空気圧であれば底づきしない | ・不安定な場合がある・空気漏れの可能性がある ・適切なメンテナンスが必須 |
ジェル & ウレタンフォーム | ・体圧分散性が良い・せん断力を緩和 ・へたりが少ない ・漏れる心配もなくメンテナンスも容易 ・ジェルのみのクッションよりも軽量 | ・夏は熱く、冬は冷たくなりやすい |
2015-07-13 18:24